出向=左遷? 出向拒否はできないから、自分で意味づけしてみた

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出向と左遷

出向=左遷」というイメージを、お持ちの方も多いのではないでしょうか。

実際に、出向と聞くと、どうしてもマイナスのイメージを感じがちです。

筆者も、初めて出向を命じられた時は、左遷とは言わないまでも、
ああ、自分は”いらない人”になったのだな」というのが、正直な気持ちでした。

それから、約半年。

出向当初は、「なぜ自分なのか…」と、複雑な思いを抱いていましたが、実際に出向先での仕事がが始まると、だんだんと気にならなくなってきました

というか、「出向」なのか「左遷」なのか、と気にしているのは本人くらいで、周囲の人たちは、そんなことに興味はなさそうです。

自分のことばかり、気にしているのが、あほらしくなってきました。

仕事は単調だし、いわゆる雑用も多いです。

プライドの高い人なら、「こんなの自分の仕事じゃない」と思うかもしれませんが、筆者には苦ではありません。
(華やかな仕事にあこがれた時期もありましたが、今は気にならなくなりました)

出向生活も半年、筆者の心の中に起きた変化をご紹介します。

筆者は、親会社から、子会社に出向しています。
少しずつ、気持ちが落ち着いてきたので、その経緯をご紹介します。

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目次

「出向は、左遷か」出向にかかる、マイナスイメージ

なぜ「出向=左遷」なのか

たしかに、以前は「出向といえば左遷」、という実例が多かったように思います。

特に、日本企業は年功序列制度で成り立っていたので、年齢とともに、どんどんと給料があがっていきます。

そうすると、全員に高い給料を払い続けることができなくなり、一人ずつ、「いらない人」「使えない人」を選び、出向という形で、子会社に送り込んでいました。

あるいは、部長とか、役員とか、肩書だけつけて、関連会社などに転籍させてしまうこともありました。

えげつないことを、していたなーと、思います。

「出向=左遷」でないケースも

もちろん、今もこういうやり方は、残っているのですが(金融業界とか、有名ですよね)、最近は、“そうではないケース”、も増えてきました

若手社員の育成や、グループ企業内の人事交流などを目的に、20代、30代の若手層も、積極的に出向させています

さらに言えば、最近の若者たちは、仕事よりもプライベート重視。

本人のためを思って、条件のいい出向先を準備したのに、本人が断るという事態も起きています。
(出向とは業務命令であり、正当な理由なく、断ることはできない、とされています)

会社側としては、
「え?せっかく、あなたのために準備したのに」あるいは、
「出向って、 断われるものじゃないって、知ってるよね?」
という感じですが、無理を強いると、すぐ退職してしまったりするので、強くでることができない…

時代は、変わってきているんですね。

筆者のケース「出向=穴埋め」

筆者は、親会社から、いわゆる子会社に出向しています。

そして、その目的は、どうやら「穴埋め要員」のようです。

もちろん、出向が決まった時には、そんなことは言われませんでしたが、
(理由を聞いたけれど、教えてはもらえませんでした)

出向してから、出向先の人たちから話を聞き、「ああ、そういうことか」と、腑に落ちるようになりました。

簡単にいうと、もともとは、筆者と同様、親会社から若手社員が送り込まれていたのだそうです。

だけど、合わなくて、辞めてしまった。それも、2名続けて。

子会社からみたら、「簡単にやめるような人を、出向させないでよ」ですが、
親会社にとっても、「貴重な若手社員を、2名も辞めさせるなよ」という、状況です。

「これ以上、若手社員を失うことはできない。でも、出向契約は、守らなくてはいけない」
ということで、急遽、代理要員が検討され、筆者に白羽の矢があたった、ということのようです。

つまり、筆者のケースは「出向=穴埋め要員」。
要は、「多少つらくても、辞めない人」として、送り込まれたのだと、理解しています。

ちなみに、出向してきてから、わかったのですが、出向先会社は、出向元会社に比べると、少々コミュニケーションが雑なところがあります。

何かを聞いても、「知りません」の一言で終わることが多く、親切に教えてくれることは、あまりありません。
(別に、一般社会では、珍しくもありませんが)

もしかすると、辞めてしまった若手社員たちは、親会社では、みんなが優しくしてくれたのに、子会社に出向したら、そうではなくなったことに、ショックを受けて、辞めてしまったのかなあ、などと考えたりもしています。

   

「出向=●●」を、自分で決めてみよう

さて、出向を決めるにあたり、出向元会社には、何かしらの意図があるのでしょう。

もしかしたら、本当に「いらない人」だと判断され、社外に出されたのかも、しれません。

でも、その理由を知っているのは、ごく一部の人間です。

そして、その理由を聞いたところで、教えてくれることは、ないでしょう。

本人に伝えられないことなら、職場の人たちも、知らない人の方が多いはず。

となれば、自分の出向が意味するものは、自分で決めてしまった方が、気が楽です

出向=スキルアップ
出向=新しい職業体験
出向=人脈形成」 などなど…

やろうと思えば、いろいろなことが、できそうです。

あるいは、どうしても、出向が合わなければ、「出向=転職活動」、もあるかもしれません。

筆者にとっては…
今のところ「出向=自分を試す期間」にしたいと思っています。

出向してから、時間ができたので(残業が減りました)、今までやろうとしつつ、できなかったことに、挑戦してみたいです。

その1つが、このブログでもあります。

   

「出向」は事実として変わらなくても、その意味するものは自分で決める

もし出向で不安や、いらだちを感じているようであれば、自分にとっての意味、を探してみてはいかがでしょうか。

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