子会社出向への道_出向か転籍か。左遷か栄転か。筆者のケース。

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出向か転籍か
  • 子会社出向になった!同じ体験をした人の話が知りたい
  • 40代で、子会社出向って早すぎない?
  • いつか出向になるかも… 体験談を知っておきたい

「子会社出向になった!」

「子会社出向になると、どうなるの?」

など、子会社出向の実態について、気になっている人もいるのではないでしょうか。

子会社出向といえば、20-30代の若手育成や、定年を見すえたセカンドキャリア、

くらいのイメージしか、持ち合わせていなかった筆者。

まさか自分が、それも40代で、当事者になるとは、思ってもいませんでした。

が、現実は厳しい。

本人が希望していなくても、40代でも、出向は「業務命令」であり、一社員に、選択の余地はありません

本記事では、そんな筆者の「子会社出向 体験談」を、紹介しています。

ものすごく個人的な体験なので、つっこみどころも多いと思いますが、

子会社出向について、不安や悩みを抱えている人に、少しでも参考になれば、うれしいです。

まさか出向になるとは… 40代での出向体験記です

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目次

出向内示を受ける

出向内示を受ける (出向1か月前)

2月の最終金曜日、夕方。

「もうすぐ週末だ~」と、うきうきしていた矢先、上司から「ちょっと話せる?」とチャットが。

いやなタイミングだなという予感は当たり、それが出向内示でした。

「4月から出向です。出向先は、●●です」という、一言でした。

「え…出向…?」

社内異動ならわかるけど、出向って、何?

想像を超えすぎて、理解不能。

「なんか質問ある?」といわれても、状況が呑み込めない。

「あの…出向って…●●って、どんな会社ですか? どんな仕事をするんですか?」

「ああ、私もよくは知らない。所属は▲▲部だと聞いてるから、その仕事をするんだと思うよ」

え、それだけ?

なんか、やばそうな雰囲気です。急に不安な気持ちが、わいてきます。

「あの、出向って、期間は決まっているんですか? 会社には戻れるんですか?」

「ああ、それは、わからない」

つ、つまり、転籍前提ってこと?

そういうのって、もっと、年齢高めの人が、行くんじゃないの?

筆者は一応、40代。ちょっと早すぎはしませんか…!?

衝撃を受けつつ、最後の質問を。

「これは打診ですか?命令ですか?」

「ああ、命令。だから決定事項ね」

ものの10分。衝撃と不安で、頭がいっぱいになったまま、内示が終了しました。

出向内示の翌日

「出向を断る」という選択肢はなく、突然、「出向」か「退職」の2択をつきつけられた筆者。

「どうしよう、どうしよう…」

考えがまとまらず、頭も回りません。

とにかく、誰かに話を聞いてもらおう」と、キャリア相談サービスを利用することに。

一番近い日程を選び、面談を申し込みました。

  

キャリア相談を申し込んだことで、少しだけ、気持ちが落ち着いたのか、

「出向先のことを調べてみよう」と、思えるようになりました。

そもそも、聞いたこともない会社です。

どんな会社なのだろう…と調べてみたら、幸いなことに、会社ホームページがありました。

会社概要や、歴史、社長メッセージなど、イメージをつかみます。

そうしているうちに、だんだんと、

「ああ、そうか。会社を離れるのか…」

という実感がわいてきました。

特に愛社精神とかなかったけど、数十年を過ごした会社から、突然「でていけ」と、言われてしまったら(筆者には、そう聞こえた)、さみしい気持ちにもなります。

当時の上司と、折り合いが悪かったこともあり、

「要は、都合よく、追い出されちゃったってことか…」

会社から見捨てられた感は、なかなか消えてくれませんでした。

出向内示から数日後

キャリア相談の日が来ました。

実はキャリア相談は、今回で2回目です。

初回は「上司と合わなくて、つらい」と悩んでいるときに、利用しました。

キャリア相談の結果、「合わない上司とは離れよう」と決心し、異動希望を出したところまでは、よかったのですが、

その異動先が「子会社出向」になったのは、想定外でした…

関連記事キャリアカウンセリングを受けてみた。体験談と、その後の変化を解説!

 

キャリア相談を担当してくれたコーチは、はきはきとした、(筆者よりも)ちょっと年配にみえる方でした。

簡単な自己紹介ののち、

「子会社出向になったこと」「まったく想定外だったこと」「とにかく不安で、気持ちが落ち着かないこと」

など、感じていることを、そのまま言葉にしていきます。

上司や、家族には言えない、心の奥底にある気持ちも、相手がコーチだと、自然に出てくるのが不思議…

キャリア相談では、

なぜ、不安なのか?」を掘り下げてくれました。

そして、筆者の場合、「不安=悪」とは限らず、「不安=原動力」となっていることに、気づかせてくれました。

キャリア相談が終わるころには、ふしぎと「不安だけど、やってみよう」という気持ちになっていました。

出向手続が始まる

子会社出向への道

出向手続が始まる (出向1か月前)

内示が行われたのが、2月末の金曜日。

翌週には「出向に関するご案内」が届きました。

出向すると、現在の会社での「籍」を失います。

一人で、もくもくと、自分の籍を外すための手続きを行います。

出向が社内発表される (出向2週間前)

内示から、2週間。

筆者の出向と、その後任者が発表されました。

筆者にはありませんでしたが、「辞令交付」する会社も、あるみたいですね。

まずは引継ぎの予定を立てようと、後任者にコンタクトを取ったのですが…

こちらも、想定外の異動だったらしく、旅行の予定があるとのこと…

残り2週間で、少々あわただしい引継ぎとなりました。

出向の約1週間前には、出向先で上司となる方に、リモートで挨拶することも、できました。

「事前に挨拶したい」と要望しておいて、よかった。

出向先を下見する (出向3日前)

道に迷いやすい筆者。

初日からの遅刻を避けるため、下見をすることに。

せっかくの花見シーズンですが、あいにくの大雨。

びしょぬれになりつつ、会社の入るビルをめざします。

少々さびれた場所ではあるけれど、駅からは歩けるし、近くにコンビニと、チェーンのカフェもある。

うん、大丈夫そうだ。

人気のないカフェで、一人ランチを取り、帰宅しました。

出向生活が始まる

子会社出向 体験談

出向が始まる (出向1日目)

久しぶりにスーツを着て、早めに家を出ました。

30分以上、早くついてしまった…

近くを散歩しながら時間調整し、待ち合わせ時刻5分前に、オフィスに到着。

上司となる人に迎えにきてもらい、職場に足を踏み入れます。

新しい、出向生活が始まりました。

後日談

「出向か、転籍か」と質問しても、答えてもらえなかったため、

「ああ、転籍か…」と、思い込んでいたのですが。

実は「出向期間が存在する」ことが、判明しました。

それが判明したのは、出向先で「出向契約書」を見つけたから。

出向にあたっては、出向元会社と、出向先会社で契約書を交わします。

会社間の契約のため、出向者本人には開示されないことも多いのですが、

筆者は、人事業務にあたるため、契約書を見られる立場でした。

そして、その契約書を見る限り、筆者には「出向期間」がある。

つまり、一応は、「期間が満了すれば、元の会社に戻れる」わけです。

「一応は」というのは、「出向期間満了と同時に、転籍を打診する」ケースも多いから。

ぶっちゃけ、その時にならなければ、どっちに転ぶかは、わからないんですよね…

人事のくせに「自分の人事がわからない」は、人事あるある、です。

最期までお読みくださり、ありがとうございました。

 

※子会社出向に関する記事(続編)も、どうぞ↓

 

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