- 転職すると伝えたら、転職先をしつこく聞かれて、いやになる…
- 退職手続きで必要、っていわれたけど、それって本当?
- 転職先を言わないって、いけないことなの?
「転職するって、言ったとたん、転職先をしつこく聞かれて、いやになる…」
そう感じている人も、多いのではないでしょうか。
やっと転職先が決まり、円満退社しようとしているのに、なぜか、しつこく、転職先を聞いてくる。
あるいは「退職手続きに必要だから」と言われ、転職先情報を強要する。
結論からお伝えすると、現在の職場に、転職先について伝える必要はありません。
「手続きに必要」というのは、あくまで、その会社内でのルール、あるいはプロセスであり、
言いたくなければ、言う必要はないのです。
とはいえ、最終出社日まで、しつこく転職先を聞かれるのも、困りもの。
本記事では、「転職先を聞かれて、困っている」と悩む人に対し、転職先を聞かれる理由や、言いたくない場合の濁し方について、わかりやすく解説していきます。
現職場の上司や、同僚が、
「なぜ、転職先を聞いてくるのか?」
が、わかれば、転職先を言いたくないときにも、さらりとかわせるようになります。
ぜひ、最後まで、ご覧ください。
転職先をしつこく聞かれる理由
まずは、「なぜ、しつこく聞いてくるのか?」その理由から、みていきましょう。
引き止めたいから
転職先をしつこく聞かれる理由の1つが、「転職してほしくないから」。
少子高齢化が進む日本では、多くの会社が人手不足。
補充のため、後任を採用するのも簡単ではなく、ぶっちゃけ、即戦力に出て行かれては困るのです。
転職先を聞くことで「そんな会社より、うちにいた方がいいよ~」と、引き止めたい。
だから、しつこく聞いてくるのです。
手続きに必要だから
「退職手続きに必要だから、教えて」
といわれることも、あります。
これは、半分正しく、半分正しくありません。
会社によっては、退職手続きの中に、「転職先を確認する」ことが、組み込まれています。
上司としては「確認しないといけない」と思っているから、聞いてくる。
でも、それは、あくまで、その会社のルールであり、必ず、答えなければいけない、というものではありません。
「本人都合により、不記載」でも、問題はないのです。
「手続きに必要だ」などといわれると、あせってしまうかもしれませんが、言いたくなければ、言う必要はない、ということを、覚えておきましょう。
興味本位
聞く必要もないのに、ただ聞いてくる人もいます。
大抵の場合、
「今より、いい会社に行くのか?」
「給料はあがるのか?」
など、ただの興味本位。
こういう人に教えてしまうと、
「あいつ、●●に転職するんだって」という噂が瞬く間に広がり、退職するまで、職場にいづらくなることも。
自分が必要だと思う人にのみ、転職先を伝えるようにしましょう。
競合他社への転職は注意
転職が決まっても、転職先を伝える必要はない、とお伝えしてきましたが、
1つだけ、注意すべき点があります。
それは、「競合他社に転職する場合」です。
競合他社に転職すること自体は問題ないのですが、そのことが伝わると、情報漏洩を防ぐため、人事にヒアリングを受けたり、誓約書を書かされるなど、退職に関わる手続きが、厳しくなることもあります。
ただ、これも、絶対に従わなければいけない、というものではありません。
常識の範囲内で、対応すれば大丈夫です。
転職先を知られるリスク
転職すると言ったとたん、転職先のことをあれこれ、聞いてくる。
「あまりにも、しつこくて、つい答えてしまった…」と、ならないよう、転職先を知られるリスクについても、みておきましょう。
引き止められる
転職先を聞かれ、答えてしまうと、より強い、引き止めを受けることがあります。
転職先がわかれば、その会社が提示した採用条件なども、すぐに、知られてしまいます。
「うちの会社に残れば、来年は昇格させてあげるし、転職先より給料は上がると思うよ」
「転職先より、うちの会社の方が、君の実力を活かせると思うよ。●●部に、興味はない?」
いやいや。
だったら、もっと早く言ってよね。
あの手この手で、引き止めをされることで、会社に嫌悪感を感じてしまう人や、転職に罪悪感を感じてしまう人もいます。
やる気が削がれる
転職先が伝わることで、転職先を悪く言う人もでてきます。
「●●? 聞いたこともない会社だよね」
「ふーん、ずいぶん、小さな会社なんだね」
うちの会社を辞めるなんて、信じられない、とばかりに、転職先を貶めようとします。
「転職して、心機一転、がんばろう」という気持ちにも、水を差されてしまいます。
転職先に悪い情報を流される
職場内の人間関係がよくないと、転職先に、悪い情報を流されることもあります。
知人やネットなどを利用して「あいつは、仕事ができないやつだ」などと、噂を流そうとする人もいます。
上司や同僚と、あまり仲がよくない場合、転職先の情報は、伝えない方がよいでしょう。
転職先をしつこく聞いてくる人への対処法
それでは、転職先について、言いたくないのに、しつこく聞かれてしまったら、どうすればよいのでしょうか?
ここからは、具体的な対応について、解説していきます。
口止めされていると伝える
一番、無難なのは「他人に止められている」と伝えること。
転職先、あるいは、家族などに、
「転職先について、言わないように、と言われているので」
と、やんわり、断ってみましょう。
「言いたくありません」
だとトゲがありますが、他者に止められているといえば、角が立たずにすみます。
後日伝えると言って、その場を逃れる
「今はちょっと、、、退職前に、お伝えしますね」
などと、聞かれても、その場では答えない、という方法もあります。
実際、転職する人でも、最終出社日の挨拶メールなどで、初めて、
「なお、転職先は●●になります」
などと言及する人も。
退職まで、まだ時間があるのに、転職先を伝えてしまうと、引継ぎなどが、やりにくくなることもあります。
「その場では答えない」ことも、転職先を濁す、1つの方法です。
業界だけ、職種だけ答える
あまりにも、しつこく、転職先を聞いてくる。
あるいは、とりあえず、何か言っておいた方が、面倒にならなそうだ。
そういう場合、転職先の社名ではなく、業界だけ、あるいは職種だけ答える、というのも、有効です。
もちろん、「●●業界です」などといえば、
「じゃあ、A社?B社?」
などと邪推してくる人もいますが、その場合は、
「ご想像にお任せします~」などといえば、社名を言わず、かつ、嘘をつかずにすみます。
どうしても、しつこく聞かれる場合は、この手段も有効です。
まとめ
今回の記事では、「転職先をしつこく聞かれて、いやになる」「手続きで必要だと言われたけど、言わないといけない?」と悩む人に対して、転職先については言わなくていいこと、また聞かれたときの対処法について、解説してきました。
要点をまとめると、以下の通り。
- 転職先をしつこく聞かれる理由
- 転職先をしつこく聞いてくる人への対処法
いかがでしたでしょうか。
せっかく転職先が決まったのに、あれこれ詮索されるのは、気分が悪いですよね。
調子のいいことを言って、引き止められそうになったときには、
「自分の本当にやりたい仕事は、何なのか?」
を思い出し、選ぶべき道を、間違えないよう、気をつけましょう。
職業選択は、個人の自由であり、選んだ転職先について、他人の意見を聞く必要はありません。
ここで紹介した方法も使いながら、「言いたくないことは、むりに言わず」に、あなたの選んだ道を進んでいくようにしましょう。
※ 「新しい職場に、なじめるか不安…」という人は、慣れるための方法についても、みておきましょう。
※「新しい職場で、成長したい!」という人は、キャリアのプロに力を借りるのも、おすすめです。