「異動できないなら辞める」は通用する? 退職切り札の使い方

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  • 異動希望をだしつづけているのに、今回も異動できなかった…
  • 「異動できないなら、辞める」って言えば、異動できる?
  • 「異動できないなら、辞める」って言って、辞めなくてもいい?

「異動したいって、言い続けてるのに、ずっと異動できないでいる」

「そろそろ、異動できなきゃ、辞めます!って、言っちゃおうかな…」

異動させてもらえなければ、辞める。

その言葉をだすべきかどうか、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

辞めると言って、異動させてもらえるならいいけれど、

言うだけ言って、異動できなければ、「辞める」と言った手前、職場での居心地は悪くなる…

本記事では「異動できなければ、辞めます」という言葉を、どう使うべきなのかを、解説します。

なお、結論をお伝えすると「異動できなければ、辞めます」と言って、異動がかなうのは、ごく一部。

本気で異動したいなら、使い方を見極める必要があります。

「異動したいのに、なかなか異動できない」と悩んでいる人は、ぜひ最後まで、ご覧ください。

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目次

異動希望が通らない理由

異動できないなら辞めるは、通用するか

まずは「なぜ、あなたの異動希望が通らないのか?」から、見ていきましょう。

スキル・経験が不足しているから

単純に、希望先の職場で必要となるスキルや、経験が不足している場合、異動はかないません。

「この仕事は、自分に合いそうだ」

と思っていても、「この人に、ぜひ来てほしい」と、思われなければ、異動は成立しません。

もし、希望先の職場で必要なスキルや経験について、確認できていなければ、調べておくようにしましょう。

異動されると困るから

職場の上司が「異動されては困る」と、職場から出さないよう、止めていることもあります。

いくら異動希望を出しても、上司が握りつぶしているのなら、異動できるはずがありません。

上司に「私の異動希望は、どうなりましたか?」と聞いてみて、

「うーん、今、人事と相談してるんだけど…」

などと、言葉を濁す場合、上司が止めている可能性も、疑いましょう。

そして、上司の上役や、人事に、自分の異動希望が届いているかを、確認してみましょう。

彼らが、あなたの異動希望を認識していないのなら、あなたの上司に確認を入れてもらうのが、有効です。

人を動かせないから

人事予算などに制限があり、異動させてあげたくても、できない、ということもあります。

どの会社も、従業員にかかる労務費は、厳しく管理しています。

希望先の職場で、

「受け入れたいけれど、その分の予算がない」

ということは、よくあります。

あなたの代わりに、誰かを出さなくてはならない場合、誰かが出ていくのを、待つしかありません

「異動できないなら、辞める」で、異動はかなう?

異動できないなら辞めるは、通用するか

では、異動希望を伝えているにも関わらず、なかなか、異動させてもらえない場合、

「異動できないなら、辞めます!」といえば、異動はかなうのでしょうか。

ここからは、異動がかなうケース、かなわないケースを、具体的に見ていきましょう。

異動できるケース

確かに「異動できないなら、辞めます」と言い放ち、希望通りの異動を、実現する人もいます。

ただ、この場合、多くは、上司からやその上役から、それなりの評価を得ている人たちです。

「実力があるのに、辞められてしまったら、会社の損失だ」

と考え、多少の無理を通しても、異動をかなえようとしてくれます。

逆に言えば、「実力がある」と思われていなければ、

「条件がそろえば、異動させてもいいけど、無理してまで、ねじ込むほどじゃないな」

と考えるのが、一般的です。

異動できないケース

上記で述べた通り、

「異動できなければ、辞めます」が通用するのは、実力を認められた人のみ。

そうでなければ、いくら「辞めますよ!!」と訴えても、取り合ってもらえません。

「異動できなければ、退職する」

と、心に決めていない限り、中途半端に「辞める」などと、言わない方が身のためです。

異動できないけど、辞めないケース

「異動できなければ、辞めます」といっておきながら、異動もせず、退職もしない人はいます。

もちろん、退職届を提出しなければ、辞めなくて構わないのですが、

「辞めてやる」

と、啖呵を切ったことは、上司や人事など、関係者たちの記憶に残ります。

「辞めるとかいっておいて、結局、辞めないんだ」

冷めた目で見られることは、覚悟しておきましょう。

「異動できないなら、辞める」の前にすべきこと

異動できないなら辞めるは、通用するか

ここまで「異動できないなら、辞めてやる」は、異動をかなえる魔法の言葉ではないことを、お伝えしてきました。

でも「辞めたいと思うほど、今の仕事はいやだ」と思っているからこそ、「辞める」という言葉が、浮かぶんですよね。

ここからは「異動できなければ、辞めます」という前に、すべきことについて、解説していきます。

自分のやりたいことを確認する

「辞めたいと思うほど、仕事がつらい、合わない」と感じている場合、

「どんな仕事なら、つらくないのか」

「どんな仕事をしたいのか」

を、確認しましょう。

「楽しそうだから」といった「イメージ」ではなく、

自分の強みや適性を活かせる仕事は、どのようなものなのか、具体的に考えておきましょう。

上司・人事に相談する

社内にやりたい仕事があるのなら、上司や人事に相談してみましょう。

「なぜ、その仕事をやりたいのか」

「自分の適性を、どのように活かせるのか」

その仕事に、自分が適切であることを、具体的にアピールするのです。

そして、自分の実力や、経験が不足しているところがないか、確認してみましょう。

あなたがその仕事に適している、と判断されれば、異動の可能性は、ぐっと高まります。

「異動できなければ、・・・」

「異動できなければ」を言う前に、その続きを、決めておきましょう。

「異動できなければ、即、退職する」のでも、

「異動できなければ、いつまでも待つ」のでも、構いません。

「退職」をちらつかせ、上司や人事に異動をせまっても、結局、決めるのは上司や人事であり、

あなたは「待つ」ことしか、できません。

最終カードを切ったのに、相手の判断を待つのって、ちょっとつらくないですか?

だから、最終判断は自分に残しておくのが、おすすめ。

「異動を待つのは、いつまでにするのか」

「転職活動は、いつ、始めるのか」

これだったら、あなたの判断で決められます。

相手に動いてもらうより、自分自身で動く方が、ずっと気持ちがすっきりします。

 

「異動できなかったら、どうしよう…」

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まとめ

異動できないなら辞めるは、通用するか

今回の記事では、「異動できないなら辞める、って言ってもいい?」「辞めるって言ったら、異動できる?」と悩む人に対して、異動がかなわない理由や、とるべき行動について、解説してきました。

要点をまとめると、以下の通り。

  • 異動がかなわない理由
  • 「異動できないなら辞める」の使い方
  • 「異動できないなら辞める」という前に、すべきこと

いかがでしたでしょうか。

「異動したい」と、思っていても、条件がそろわなければ、異動希望は通りません。

また「だったら、退職しますよ」といえば、誰でも異動できるわけでも、ありません。

「異動できなければ、辞めます」

は、退職カードをちらつかせることで、相手に決断を迫る行為。

相手によっては「じゃあ、辞めれば」と思われてしまいます。

異動したい、と思っているのなら、本記事で紹介した方法も試しつつ、あなたの誠意を見せるようにしましょう。

「異動できるか、できないか」を相手にゆだねるのではなく、

あなた自身が「転職するか、しないか」を決めていく。

よりあなたに合った仕事、納得できる働き方を、手に入れていきましょう。

 

 

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